今からもう6年ほど前に体験した夢のような話だ…。その晩、俺は六本木のとあるクラブで開催されたフィルムフェスティバルの会場で、とある幾人かの女優にインタビューを取る予定になっていた。アメリカでも日本でも決して有名な相手ではなかったが
気になる作品が一本有り、そこに出演した女優たちに逢える機会があるということで、日本の配給会社の方が推薦というかたちで時間と場を用意してくれていたのだ。パルテノンのようなクラブ内の雰囲気はゴージャスで、とてもスノッブで、おおよそそこで目にする光景は自分の日常とはかけ離れた世界…。
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そこの場で作品の上映こそ目にすることはなかったが、受賞者に用意されたスピーチを彼女たちが済ませた後、俺はお目当てのボックスシートに向かい、ジョークを交わしながらインタビューを取る。
イベントがお開きになるまでのわずかな間だったが、どういうワケかウマが合ったようで、酒に酔っていた彼女たちと、その後、別のクラブへと遊びに行こうと話が盛り上がり、俺は彼女たちのタクシーに便乗して麻布十番のクラブへ。
途中、別の日本人グループが彼女たちを誘い、そのまま合流するかたちでクラブで踊っている間に、いつのまにか俺はMという一人の女優と向かい合い、古くさい2ステップでリズムをとっていた。
そして彼女は汗ばんだ俺のことを見ると、自分のTシャツを少しめくりあげて、俺の額から汗を拭うと、ホテルまで送ってくれる?というようなことを言ってきた。
当然、俺に断る理由は無い、再び俺はタクシーに乗り込み、品川のホテルまで同行することにした。しかし、まだ眠くないというMは共演の女優と共に、販売機でビールをしこたま買い込み「日本は天国だね!」と言って、さらに部屋へと俺を同行させた。その時、メンツはMと共演女優のS、そして十番のクラブで合流した初めて合う、名も知らぬ日本人の男。
ヒトの良い日本人としてポーターと化した俺が、部屋に入ると、そのもう一人の日本人がにやにやと笑い、手巻きの葉から煙を上げ、彼女たちとそれを吸い回していた。クラブにいるときからその男がそれを持って彼女たちに接近していたのは知っていたが、俺は無関心を装い、そのジョインを遠巻きに眺めていた。
そうこうする間に、ツインの部屋でSが短いブロンドを掻きむしりながら、もう一人の男に激しくキスをしていた。Mが俺に微笑みながら、髪留めのゴムを外すと、栗毛色の長い髪を腰までさげ、それをかき上げてもうひとつのベッドを眼で指し示した。
「まさかとは思っていたが、嘘だろ…」そう戸惑うも束の間、Mの舌は俺の口の中でなまめかしく動き、俺は舌を絡み合わせた。「こんなことなら酒を少し控えておけば良かった…」スクリーンで見るのとはまったく違う女の顔がそこにあった。肉食獣のように、彼女は強烈に俺に攻めかかってっくる。
絶妙な舌使い、そして淫らな音を掻き立てての強烈なバキューム…。一種の殺意を抱いたかのような眼差しで彼女の瞳が俺に向いている。思わずうめき声がこぼれる。隣のベッドではSがグラスを持ち込んだ男に同じコトをしている。どうやら、彼女たちは良き友人同士であり、同じ狩猟性を競い合っているようだ。
そう、俺も、もう一人の男も彼女たちに喰われているというのが、その場の状況だった。いまでこそその時のベッドトークは記憶にないが、彼女たちは男に喰われることよりも、男を喰うことに興奮を覚えていたようだ。俺がMの腰を引き、彼女の肢体を顔の上に跨らせて舌を這わせ、吸いつくと、今度は逆の体勢で俺とMは瞳を向き合わせる。
自らの指で花びらを開くMが激しく腰を振り、しばらくして肢体が小刻みに震えると、大きなあえぎ声と共にMは体勢を変え、俺のモノを手で抑え、くわえるように挿入れていった。まるでアメリカン・ポルノのような光景。何度か体位を変えながらその激しい攻め合いの果てに、俺が彼女のくびれたウェストに白い液体をぶちまけると、
Mは身悶えしながらその液体を自らの手で乳房に、身体にローションのように擦りつけ、指についた液体を恍惚とした表情で舐め回しながら、俺に流し目を送っている…。俺は見事に、徹底的に悩殺された。完膚無きまでに彼女に喰われたのだ…。
それから朝になるまでの、その間の記憶は今となっては薄らぎ、曖昧になっているが、しかし、あの晩、腰まで下がった長い栗毛を振り乱し、その瞳で俺の胸を焼き払ったMの美しい裸体は、今でも脳裏に激しく焼き付き、決して剥がれることの無い、良い想い出になっている…。
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気になる作品が一本有り、そこに出演した女優たちに逢える機会があるということで、日本の配給会社の方が推薦というかたちで時間と場を用意してくれていたのだ。パルテノンのようなクラブ内の雰囲気はゴージャスで、とてもスノッブで、おおよそそこで目にする光景は自分の日常とはかけ離れた世界…。
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そして彼女は汗ばんだ俺のことを見ると、自分のTシャツを少しめくりあげて、俺の額から汗を拭うと、ホテルまで送ってくれる?というようなことを言ってきた。
当然、俺に断る理由は無い、再び俺はタクシーに乗り込み、品川のホテルまで同行することにした。しかし、まだ眠くないというMは共演の女優と共に、販売機でビールをしこたま買い込み「日本は天国だね!」と言って、さらに部屋へと俺を同行させた。その時、メンツはMと共演女優のS、そして十番のクラブで合流した初めて合う、名も知らぬ日本人の男。
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自らの指で花びらを開くMが激しく腰を振り、しばらくして肢体が小刻みに震えると、大きなあえぎ声と共にMは体勢を変え、俺のモノを手で抑え、くわえるように挿入れていった。まるでアメリカン・ポルノのような光景。何度か体位を変えながらその激しい攻め合いの果てに、俺が彼女のくびれたウェストに白い液体をぶちまけると、
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最終更新日 : 2019-11-05