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2015-11-26 (Thu)

PTA役員時の女性との思い出H話

 それはもう、かれこれ15年くらい前の話になる。小学校の子供の同級生の母親との話だ。たまたまPTAの役員になったのがきっかけだった。あるとき妻の代わりにPTAの会合に出席していたときの出来事だった。ある女性が意見を求められ、それに答えられずパニック状態になっていた。

 周りの委員のあまりに冷ややかな態度に、私は違和感を感じ、正義感から、つい口出しをしてしまった。それ、会合という名を借りた、大人のいじめに感じたからだった。その場は問題なく治まったと思った。


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 会合が終わったあと、その女性からお礼の挨拶があった。そのとき初めてその人の名前が澤村恵子と知った。隣の町から引越しして来て2年目で、PTAの役員にさせられたそうだ。日頃は、家の近くのコンビニで午前中だけ働いていることも知った。私の家内とは対照的に繊細な感じを受けた。

 もちろん、家内と比べようがないくらい若いに違いなかった。会合の出来事のおおすじは妻に報告していた。妻の反応は、どちらかとゆうと無関心な冷ややかな態度だった。

 私たちは、もともとが転勤族でいろんな地域でいろんな経験をしてきた。そのことが幸いして、少々のことでは動じない度胸も備わってきたのだろう。妻も子供もその地域に適応する知恵は充分備わったいた。

 後日、私の知らないところでとんでもない噂が広まっていた。その噂は妻を経由して私の耳に入ってきた。そしてそれは小学生の娘のいじめへと発展していった。妻に聞いても意に介せずで、大丈夫としか言わなかった。しかし心配していたのは私だけだった。

 次のPTAの会合のとき、妻の出席で、何もなかったかのようにいじめも噂もなくなってしまった。娘に聞くと澤村さんも、いじめた子も、みんなで仲良く遊んでいると言う。妻にそのことを問いただしてもなにも答えなかった。ミステリアスな出来事だった。

 数日後、偶然にも仕事で澤村さんの努めているコンビニに仕事にいった。私の仕事は、コンビニで商品の発注に使用されている端末機のメンテナンスの仕事だ。お客様の流れも一段落した時間帯だった。カウンター越に、澤村恵子さんが一人でいた。

 不思議なことに何か、再会することを心待ちにしていた思いを感じた。今思えば、お互いが会って、もっと話したいことがあったのだと思った。メンテナンスも終わり、ちょうど澤村さんも午前中の仕事が終わるところだった。引継ぎの交代が終わるのを待って、コンビニの駐車場に止めている車の中で話をした。

 恵子さんは最初にあった時と、印象がかなり違っていた。憑き物が落ちたように、声も顔の表情も明るかった。そして饒舌だった。なぜか話が盛り上がって、お互いがこのまま分かれるのは惜しい気がした。近くの食事どころをみつけて食事をすることにした。

 食事をしながら、お互いの知りたかったことをすべて話した。私が転勤族であること。どんなところを転勤してきたか。家族構成。年齢。出身地。趣味。妻と知り合ったきっかけ。澤村恵子さんにも同じ内容を知ることができた。やはり年齢は若かった。35歳だった。

 結婚したのは24歳で、高校の頃からつきあってた彼が、今の旦那様だといっていた。小学校の頃からの顔見知りで幼馴染だそうだ。話の中でふと気になった事を思いだした。例の二人の噂といじめの件だ。やはり澤村恵子さんの耳にも入っていた。

 一番悲しんだの娘さんのいじめだったそうだ。学校にも相談にいったそうだ。学校側は、調査したがいじめはありませんと、きっぱりと言われたそうだ。娘のことを思うと最後の望みはPTAの会合のときにみんなの前でいじめをしないで欲しいと訴えることだと、硬い決意で出席したそうだ。

 その数週間は耐えるしかなかったそうだ。そしてPTAの会合の日、信じられない事が起きたそうだ。PTAの会長、先生の挨拶が終わるやいなや、ある女性が立ち上がってぽつりぽつりと話し始めたそうだ。それは子供のいじめの話だった。次第にその言葉の迫力に、誰も逆らう者はいなかったそうだ。

 先生ですら何の言い訳も出来ないまま、その日の会合は終わったそうだ。その後、いじめはぴたりと止んだそうだ。その女性とは、どうも私の妻に間違いないようだ。心当たりが無いわけではなかった。私が若かりし頃、大阪で働いていたときに妻と知り合った。私には普通のOLにしか見えなかった。

 夜、飲み屋街に二人で飲みにいくと、なぜか知らない男や女性の人に挨拶をされた。私の友達から、あるとき聞いたことがあった。お前の彼女、昔はある関西○○連合の総長だったそうだぞ。確かめてみろ。それが本当であれば、確かに全国にネットワークが存在するはずだ。

 確かに今まで一緒に生活してきた中で、思い当たることもあった。しかしそれが事実だったとしても、2人で築き上げてきた現実を見るしかないと思っている。余計な波風を立てることが、二人を傷つけるのはわかりきっているから。

 その日は、お互いの携帯の電話番号とメールの交換をして別れた。私の頭の中で、何かが日に日に変わっていくのを感じていた。数週間が過ぎた、ある日のことだった。電話をすることもメールをすることもなく、気がつくと、会社の車で澤村恵子さんが働くコンビニの前にいた。

 窓越しに恵子さんを確認した。12時を過ぎるのを待った。コンビの裏口から出てきた恵子さんに声をかけた。驚き、振り向いて見せた満面の笑顔は、今でも忘れることができない。もしかして2人は、時空を越えた前世では恋人だったのではないかと思うほど私たちは、お互いを求めていたように感じた。

 車でむかったのは恵子さんの家だった。どちらからともなく、手を差し伸べて握りしめた。手によるスキンシップが、これからの2人のすべてを語っていた。言葉は必要なかった。新興住宅街のなかの、いかにもマイホームといった感じの新築の家だった。

 なんのためらいもなく、2人は玄関から二階の寝室に向かった。もどかしげに抱き合って、お互いの気持ちを確かめるかのように永い接吻を交わした。積年の思いをぶつけるかのように、徐々に激しい唾液の交換がはじまった。互いの思いに、言葉は必要なかった。

 思いは、大きな吐息となって小さな部屋にこだました。早くあなたのすべてが見たい知りたい、そして一つになりたいと、心と身体が感じていた。私たちには理性など、何の障害にもならなかった。私たちはまるで競争するかのように、我先に着ているものを脱ぎ始めた。

 そこには、何の恥じらいもない全裸の姿で、同じ行為に向かう二つの姿があった。全裸で抱擁し、接吻しながらお互いが口から唾液を流しはじめた。耳、首、うなじから脇、乳房へと舌に唾液を絡ませながら、まるで一つ一つの部位を味わうかのように愛撫していった。

 その動きは、2人が何度も経験したかのように見事に同期していた。お互いの性器への愛撫は、見事なほどにピンポイントで肉体の快感を導きだした。全身に感じるうねりが、急激な波となって全身の痺れを促し続けた。不覚にも射精してしまった。

 恵子さんもまた、急激な快感の波に押し流されたように大きな悲鳴をあげた。そしてコントロールできないからだの麻痺は、断続的に腹部の反りを繰り返した。あごを突き出し、正気を失ったその目には大粒の涙が溢れていた。唇で大粒の涙をすすりながら抱擁した。

 どれくらい経ったのだろう。時間の経過がわからなかった。ようやく治まった恵子さんの身体に新たな変化がはじまった。抱きしめた身体から異常な熱を感じた。顔が上気して赤く染まった。その目の輝きが、私を欲してることがわかった。

 ベッドの上で仰向けになって開かれた裸体の中心に腰を落とした。恵子さんの両手が背中にまわされた。熱が伝わってくる。続けざまに両脚が絡みついてきて、深い進入をほどこした。恵子さんの口から初めて言葉が発せられた。

「気持ちいい・・気持ちいい・・こんなの初めて、気持ちいい・・」徐々に動き出した私の腰の動きに呼応するかのように、自ら腰を動かしはじめた。あごを突き出し上気した顔は私の耳元にいかに気持ちがいいかをささやき続けた。

「好き、大好き、もっと愛して、もっと気持ちよくして・・」私の動きも限界に近づいてきた。そのことは恵子さんも察知していたのだろう。そのことを伝える前に腰にからみつかせた両脚の足首を交差させて体が離れるのを妨害した。あろうことか上半身を反えらせて完全に密着してしまった。

「このままきて、このまま来て、もう死んでもいい、あああ、いいいくいく正太郎様・・」悲鳴に近い叫び声とともに、恵子さんの膣内に精液を放出した。膣内の不規則な収縮によって、一滴も残すまいとしぼり出される大きな快感を味わった。ベットに敷かれたシーツの汚れを見たとき、あらためて2人の行為の激しさを知らされた。

 車を運転しながら帰社する途中不思議なことを思い出した。恵子さんが、あの行為の時に叫んだ人の名前だ。昔の恋人か?旦那の名前か?それにしては古臭い名前だった。なんだろう。やはり前世では、つながっていたのだろうか。しかし今は、その気力さえなくなっていた。

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最終更新日 : 2019-12-11