人力車の引手は意外とモテた体験談

 もう2年前に辞めてしまった仕事の話なので、今更特定されるもヘったくれもないから、可能な限り事実に基づいて書いていこうと思う。俺は身体を動かす仕事が好きで、一時期、真剣にボディビルダーとか目指していた事がある(笑)

 結局、今はダイビング資格を生かしてマリンスポーツメーカーでの営業職という感じに落ち着いちゃったんだけど、その仕事をする前に、けっこう面白い仕事をやっていたんだ。

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 それは、京都とか奈良でよく見る「人力車」の車力。いわゆる運転手だ。この仕事は特別、就業するのに難しい仕事ではなく、一般的にも「人力車 募集」とかで検索すれば、京都や奈良の観光会社の求人や、人力車の専門の会社の求人がわんさかと出てくるものだ。

 この仕事で必要なのは、「体力」「しゃべり」の2つのみ。裏道を知っているとか、有名観光スポットがどこにあるというのは、2,3か月もやっていれば必ず身についてくるので、最初から特別必要な訳ではない。

 だが、俺の場合はひとつ自慢できるところがあって、卒業した学校がいわゆる語学系統のもので、英語なら日常会話程度(以上?w)なら修めていたという事くらいかな。

 そんな特技があるものだから、俺は大体、英語で外国人観光客の相手で稼がしてもらっていた。外国人観光客のいい所は、支払いの他にもチップもくれる事。

 そしてメシとか飲み物とかも買ってきてくれたりするし、身体が大きいので重いという点を除けば、総合的に見れば日本の観光客のオバチャン2人組を運ぶよりメリットが多い。

 そして人力車の仕事は、何気に様々な意味でのオイシイトコロがついている。というのも、仕事が終わった後に乗客に連絡先を交換されるケースが比較的多いんだ。

 それには俺が人力車を使っての観光案内なんて、基本的に会社で予め決められたコースしか走らない。(コース外を走って万が一、事故とかあった場合すべて自己責任になるから)

 そんな一見、どこにでもある一般的な観光案内をする訳だから、乗せて会話している間によく言われるのが「人力車もいいけど、お兄さんのおすすめスポットを案内されてみたいわ~」とオバチャン連中を筆頭によく言ってもらえる。

 それはありがたい事なんだけど、公私混同になるので基本的には「丁重にお断り」するのも仕事の一つ。だけど、俺だって男なので(かわいいなww)なんて思った相手だと

「じゃ、明日なら非番ですので俺の知ってるトコ案内しましょうか?w」と調子よくそれに受け答えする時もあるw 職業的に考えてみれば、女性の方からプライベートでも会えませんか?

 と声をかけてもらえる業種って少ないんじゃないかと思う。まぁ、相手には(〇〇には内緒の)小旅行という遊びの延長なんだろうけどね。〇〇には彼氏とでも旦那とでも親とでも入れてくれたらいいです。

 ここからは俺がこの人力車の仕事してきた中で、特別思い出に残った数名の人々のお話をしてみたいと思っています。とりあえず1人目はアメリカ人のニーナさん(25歳 バックパッカー)のお話から。

 ある日、俺が会社に出勤すると、配車係から「今日、10時スタート、東大寺、興福寺、春日大社回りいってくれるか?相手は外国人。英語でいける。」と、予約が入っているときはこんな感じで配車係から声を掛けられる。

 きっと相手が外国人で英語圏の人だから俺や、(他にもいるが)英語の話せる奴に優先的に声がかかるというシステムになっている。

 それから俺は「予約車」という札を人力車に張って駅まで迎えに行き、指定の時間になれば大声で「ニーナさんー、〇〇観光ですー。ニーナさん~~」とホワイトボードにNinaとペンで書いて、

 それを振りかざしながら外国人のそれらしい人物に声をかけまくる(こういうのは最初は恥ずかしいけど、そのうち慣れる。他の車力もやっているし)

 すると、「ハイー ニーナデス」と俺の目の前に現れたのが、バックパッカーの女の子だった。バックパッカーの人っていうのはほぼ、例外なく着ている服装がみすぼらしい(笑)

 ニーナさんも履きこなしたジーパン、スニーカー、薄汚れたTシャツ、そしてお約束の自分の胴体くらいはあるであろう荷物がパンパンに入ったリュックサックを抱えていた。

 ただ、この人はアメリカ人とは聞いていたが、可愛い部類のアメリカ人であった。というは、アメリカ人というのは基本的に、無駄にガタイが大きく、乳は爆乳であり、鼻や目、くちびるというパーツも分厚く、髪の毛は時間の経過したパーマみたいにモジャラジャラで、、、というのが多い。

 白人=美人 というのは俺から言わせてみればロシア人やウクライナ人、そしてイギリス人の事を指す訳であり、アメリカ人女性の事ではない事は確かだ。それに厳密な意味で言えば、何をもってアメリカ人というのか?(言わずと知れず、アメリカ人というのは様々な民族の集合体なので)

しかし、ニーナさんはイギリス系アメリカ人なのだろうか、髪の毛は金髪のストレートで目は青い。体躯も細く背も高い。でもってペチャパイ。それこそ、俺がさっきいったロシア人やウクライナ人というグループの方に近いんじゃないかと思える人だった。

それから俺はニーナさんを人力車に乗せて東大寺~興福寺~春日大社の定番中の定番ルートを案内するために出発するのだが、乗っている間の会話は意外な事に、奈良の話なんかではなく、

 ニーナさんのバックパッカーの話や、アメリカの話ばっかり(笑)実際の東大寺なんて「中に入るのにお金かかる」と言えば、「外からみるだけでいい」というし、興福寺や春日大社なんてなんの興味も示していなかった。

 むしろ路上で屯っている鹿のほうが関心があるらしく、鹿せんべいを買って与えている時に、定番の鹿からの集中攻撃を受けて、俺は横でゲラゲラと笑っていたりする、そんな感じだった。

 ニーナさんは日本文化の事がとても好きで、大学の卒業論文のテーマでも取り入れるために来日した。と言っていた。時間の許す限り四国八十八か所巡りにも今後、チャレンジをするとの事だった。

 そして朝から動いて昼過ぎになって、定番コースの案内が終わった時に、お約束のセリフを彼女は言ってきた。
N「雅(マサ)さん、連絡先おしえてくれない? 他にも色々教えてほしい事あるから」
雅「かまわないよ。 090・・・・」と教える俺。

 すると夕方くらいにニーナから連絡が入り「インタビューをしたいのだけど、いいかしら?」と言われるのだった。それは既にニーナが日本文化の研究をしている大学生(院生?)であり、

 日本の奈良という場所で伝統的な衣装を着て、伝統的な乗り物に乗り、そして歴史遺産を回る仕事をしている俺に対し興味を抱いてくれたらしい。すると彼女は奈良の格安ホテルに滞在しているとの事で、俺は仕事帰りに彼女と会うためにその場所の近くへと向かったのだった。

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