老いて思う私の淫らな生きがいの告白

 猛暑もいつのまにか過ぎ、山里の木々は紅葉し私を慰めてくれる。庭先にはひっそりと白色の山茶花の花が咲き始めている。この村も年々過疎化が進み限界集落へと進んでいる。

 残された畑で、わずかばかりの野菜を作っています。夫を亡くしてから10年の歳月過ぎ去ろうとするなか、23歳で急逝した次男の3回忌がきます。法要できることに感謝しながらも、なお心が癒えません。

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 長生きする必要もなく、ただ時の流れに身を任せた虚しい毎日でした。3回忌法要の当日思わぬ人の訪問を受けました。忘れもしない次男の友人だった圭君がきてくれました。

 次男の命の恩人ともいえるほどの友人でした。中学の頃いじめにあって、引きこもり寸前の次男を救ってくれた圭君でした。両親の離婚で、中学卒業前にこの集落を離れていったのでした。

 8年の歳月が立派な大人に成長していました。風の便りに次男が亡くなったことを知ったが、仕事の都合で葬儀には参加出来なかった。ようやく三回忌の法要に列席できたことを詫びていました。

 この集落から1時間ほど離れた市街にある営業所に転勤してきたとのこと。つもる話の中では、多くの苦労をしてきたようでした。一生懸命に働く圭君は恩返しする間もなく、お母さんは長い入院生活のなか3年前に亡くなられたとのことでした。

 つきない話のなかで、お互いの孤独な現況の悲しさを共有できました。それからはお互いの寂しさ苦しさを補い合うかのように休みの日には家に来てくれました。

 冬野菜が植えてある畑の隅に長く放置された雑草ばかりの畑も見る間に蘇っていきました。そこには多すぎるほどの冬野菜の苗が植えられました。畑仕事をする圭君の躍動する姿に、なぜだか心が弾みます。

 知らず知らず間に、次男の姿と重ね合わせている私。次男が生き返ったのではと、勝手な思いに目頭が熱くなりました。つかの間の一日が過ぎてゆきます。誰かのために必要とされる喜びに感謝しながら、薪で風呂を沸かす。

 風呂からあがった裕君の小麦色にやけた逞しい体を垣間見る私。なぜか意味もなく、私の胸がざわついた。枯れかけた心に、若かりし頃のひとこまが蘇ってくるひと時。

 釜で炊くご飯、質素なおかずを添えた田舎料理。美味しそうに食べるその姿に、生きる活力が体に浸みてきます。いつもの夕暮れ時は、その寂しさがこみあげてきます。

 楽しいひとときが過ぎ、圭君が車で帰るとき玄関で手を振る私。帰った後の静けさに寂しさがこみあげて、恋しさに涙が溢れる。夫、次男の仏壇に手をあわせ、許しを請う私がいました。

 その夜は寝つくことが出来ずに二階のベランダから星空を眺めていました。夏の華やかな装いとは違う星空に、どこか寂しさを感じさせます。

 何かに取りつかれたかのように、泣きながら見えない姿を追いかけている私。次から次に浮かんでくる妄想に心が赤く染まり、体が熱くなっていました。たとえ夢の中でも、一線を越えまいとするいじらしさに心が震えます。

 気がつくと心とは裏腹に、自らの手で慰める私がいました。自分ではコントロールできない体の火照りに抗うこともできずに、遠く忘れ去っていたはずのあの快感が、身体の芯から湧き上がってきます。

 このときほど自分の体を恨めしく思ったことはありませんでした。とめどなく湧きあがるその快感の相手は圭君でした。そっと寄り添い小さな声で名前を言いながら、すすり泣く私がいました。

 めくるめく陶酔のはてに二人は結ばれ、身も心も溶け合う姿がありました。生きる意味をなくした私に、圭君の存在が私に生きがいを与えてくれました。私が還暦を迎えるまで、あと7年があります。

 7年の歳月があれば圭君も良き伴侶を得ることができると思います。それまでは出来る限り母親の代わりをしてやりたいと思っています。なぜなら次男が、私に会わせてくれた大切な人だから・・・

 もう少しだけ長生きしたいと思う私です。明日は圭君に会える。会える日の喜びは、ときめきよりも切なさばかりが募るのです。

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