俺は生意気そうな女を見ると興奮する・・2/2

 三十分ほどしてあの女が改札口から出てきた。背筋をしゃんとのばし、広い歩幅で颯爽と歩くその姿は確かにあの女だ。白いサマーセーターに、今日もロングスカートだった。

 よほどロングスカートが好きなのか、確かに長身でスタイルのいいあの女にはよく似合っていた。俺は裏道を走り、女のマンションに先回りした。女がエントランスに立つと後ろから声をかけた。



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「よお、また来たぜ」振りかえった女が俺に見せた顔は、思わず腰が引けるほど恐いものだった。月曜に肛門を犯した後の女の弱々しさからは想像もつかない強気な態度だった。女はいきなりさっと向きを変えると、通りを歩き始めた。

 べつに走って逃げようとするわけでもなく、ただ真直ぐ前を見て歩いていく。女の歩幅が広いので俺はほとんど小走りで女の前に回りこみ、どこに行くんだ、と問いただした。女は歩きながら俺を見向きもせずに言った。

「これから警察に行きます」そのしっかりとした声に俺は慌てた。冗談じゃないぞ。俺は人通りを気にしながらも、女にデジタルカメラのことなど、さんざん脅した。それでも女は俺を全く無視して歩きつづける。

 おいおいやばいじゃないか、人通りのあるところで女を殴りつけるわけにもいかず、俺はとりあえず逃げようかと思っていると、女がぴたっと止まった。「卑怯者」真直ぐ前を向いたまま強い口調で女はそう言うと、くるりと向きを変え歩き始めた。

 なんだ、どうしたんだ、全くこの女にはかなわない。とことん凡人の俺には女が何を考えているのかさっぱりつかめない。俺は訳がわからず、用心しながら女のあとを追った。

 マンションに戻ってくると女はオートロックを解除した。俺が一緒に玄関ホールへ入っても女は何も言わず、俺を無視している。「何だよ、強がっててもやっぱり警察でさらし者になるのが嫌なんじゃないか」エレベーターの前で俺は女の顔を覗き込んだ。

 女はただ視線を真直ぐにしているだけだった。エレベーターにさっと乗り込み、2階の自分の部屋の鍵を開ける時も落ち着つき俺を完全に無視していた。

 女の部屋に入ると月曜日の時とは様子が違っていた。引越し会社のマークがあるダンボールが幾つかあり、部屋の中は殺風景だった。女は俺に背を向けたまま、毅然とした声で言った。

「私は明日ここを出て行きます、もうこれっきりにして」「俺はあんたを追い詰めるつもりはねえ、これで最後だ、その代りたっぷり楽しませてもらうからな」俺は女の細いウエストとロングスカートに包まれた腰付きを交互に見た。

「好きにすればいいわ」相変らず俺に背を向けたままの女はきっぱりと言った。俺は持ってきたバッグの中から縄を取り出し、後手に女を縛った。サマーセーターとロングスカートを上品に着こなした女を正座させた。

 まじかで見れば見るほどいい女だというのがよく分る。膝をきっちり揃え、背筋をきりっと伸ばした気品のある姿勢の中で、後ろに回された両手首に絡みつく薄汚い縄が、俺の暗い性欲をことさら刺激した。

 俺は固く勃起した男根を女の口元に近づけた。「どうするのか、分ってるよな」女は一瞬ためらったように見えたが、ゆっくりと俺の男根を口に含んだ。美人でもフェラチオさせると途端に下品な顔になる女が多いが、この女は違った。

 男根にゆがめられた口元が整った顔立ちを引き立てているかのように、その横顔は美しかった。月曜日の時は俺に挑みかかるように両目を開いて睨みつけてきたが、今日はそっと目を閉じていた。

「次にする事も分っているな」ためらいがちな舌の動きに、予想通り俺は痺れる快感に堪えきれず、射精した。あまりの快楽に女の頭を掴みそこね、女が男根を口から離すのを止められなかった。

 しかしそれによって噴き出した精液は女の頬を打ち、口元から首筋に飛び散った。品のある女の顔に流れる精液を見て、飲み込ませるよりも、このほうがよかったかもな、と俺は満足した。

 俺はさっき脱いだ自分のブリーフで女の顔を拭いてやった。恐い顔で睨みつけられると思ったが女は目を閉じたままだった。そうか、今日は目を閉じて、徹底的に俺を無視するつもりか、

 睨みつけてくる女も生意気だが、しらっとして俺を無視する女は余計に生意気に感じる。今に見てろよ、たっぷり泣かせてやる。

 後手に縛ったままベッド仰向けに寝かせると、俺はロングスカートの中に手を差し込みパンストとパンティーを一緒に引き下ろした。その時両膝を閉じ合わせようとするわずかな仕草がこの強気な女に似合わず、妙に艶っぽかった。

 脱がせたパンティーを手に取り、裏がえして見ると月曜日の時よりもやや濃いめのしかし慎ましいシミが付いていた。女性であれば下着を多少汚してしまうのは仕方のないことだと百も承知で、女のパンティーに付いているシミをことさら大げさにあげつらってやった。

 はしたない女だとからかった。さすがに恥ずかしいのか、女は顔をそむけ首すじまで赤く染めていた。俺は女の足首をベッドの両端に縛りつけた。

 かなりの開脚を強いたようで、ロングスカートをめくり上げると大陰唇がわずかにほころんでいた。すかさず俺は女の匂いをかいだ。月曜日よりもいくぶん匂いが濃く、成熟した女性の匂いだった。

 たぶん生理が近いのかもしれない。きちんと衣服を身に着け、ロングスカートだけをめくり上げられた女の股間にあぐらを組むと、俺は持ってきたローターで少しずつ女を刺激し始めた。

 さっきまで偉そうに街を歩いていたこの衣服のまま、俺の前で気をやらせるつもりだった。膣口やクリトリスは避け、その周辺や太腿、ふくらはぎ、足首や足の指に至るまでしつこく、丹念に刺激し続けた。

 一時間近くそうやっていると女の呼吸は不規則になり始め、時おりわずかに身をよじったりもした。かなりの充血を見せている大陰唇を開いてやると、とろっ、と中から女の雫があふれ出た。

 俺が女のクリトリスをむき上げ、その根元を軽く摘まむと、女は「あっ、」と声を上げた。この女らしくない、その可憐な声に俺はそれだけで射精してしまった。

 俺はその勢いでクリトリスに吸いつき、ローターを膣口に埋めてやると、女は「んっっ」と小さくうめき、慎ましく全身を痙攣させた。ついにこの女に気をやらせた。

 激しいものではなかったが、逆に恥ずかしげに、静かに全身を痙攣させた女に俺は込み上げてくる性欲を感じた。直接的な刺激ではなく、あの女からは想像もつかない可憐な声で射精してしまった

 男根はすぐに硬さを取りもどした。俺は熱く潤っている女の膣に男根を埋めた。絡みついてくる締まりの良さとその感触に、俺はだらしなく女におおいかぶさり子供のようにはしゃぎながら、硬く目を閉じた女の顔を仰向かせ、

「イっただろう、えっ、イっただろう」と耳元で念押しした。気をやった直後のクリトリスや膣内は敏感なのか、子宮口を突き上げ、俺の陰毛が女のクリトリスに絡みつくたびに、女は身をよじった。

 息遣いは乱れていたが女は決して声をあげなかった。しかし突然女は「やめてっ、」と鋭く言った。瞳を大きく見開き天井の一点を見つめながらもう一度「もうやめて、」と言った。

 俺が男根をさらに深くえぐり込み、クリトリスへさらに身体を押し付けると、女は「あっ、ああっ、」と再び可愛い声をあげた。俺が女の膣の激しい収縮に堪らなくなり射精すると同時に、

 先ほどよりはいくぶん勢いを増して、しかしそれでも慎ましく、静かに女は全身を痙攣させた。女が反応したのは、たぶん生理前で身体が敏感になっていたからだろう。

 浅いアクメだったのかもしれないが、俺はこの女が目の前で、生身の女としての反応を示したことに大いに満足した。俺は女にまとわりつき、気をやったときの様子を詳しく、大げさに言ってやった。

 女はただ、顔をそむけ目を閉じて、じっとしていた。俺は月曜日に女が示した肛門への異常なほどの嫌がり方が気になって、そのことを聞いてみた。意外なほどあさっさりと女はそのわけを教えてくれた。

 要は、幼い頃の性的虐待が原因らしい。早くに父親を亡くした女に小学三年の時、義理の父親が出来た。そいつは幼い女の股をひろげ、さんざん悪戯をしたらしい。特に肛門に執着していたそうだ。

 母親がそのことに気づき、そいつとはすぐに離婚したそうだ。その時のおぞましさと恐怖は未だに忘れられないらしい。

 俺は今日も女の肛門を責め、浣腸した後に男根をたっぷりはめてやるつもりでいたが、情けないことにその気は失せてしまった。だが静かに語る女の横顔に再び欲情した俺は、無性にフェラチオさせたくなった。

 今度は俺がベッドに仰向けに寝転がり、女に奉仕させた。後手に縛ったままなので女はかなり苦しい姿勢を強いられた筈だが、たぶん二時間以上フェラチオさせた。その間に俺は5回射精したと思う。

 サマーセーターの中に手を滑り込ませ、ブラジャーの上から、またその中で女の小ぶりだが硬い弾力に満ちた乳房を揉み、しこった乳首をいじりまわした。街を歩いていたそのままの服装が余計に俺を刺激し、いつまでも俺の性欲は衰えなかった。

 さすがに女も疲れたのか、明日は早くに引越しの業者が来るのでもう帰ってくれとかすれた声で俺に頼んだ。最後の一発として、俺は女が上になることを強制した。

 何度射精しても女の口の中で硬さを取りもどす俺の男根はいきり立っていた。ロングスカートを太腿までまくり上げてやると、女は俺にまたがった。ゆっくりと腰を沈めながら俺の男根を膣内に受け入れていく。

 垂直に内臓をえぐる男根に、女は唇を噛みしめ、肩を震わせた。女は後手に縛られたまま、俺に言われる通り、腰を少しずつ上下に動かし始めた。女が腰を下ろしたときに俺は腰を突き上げた。

 その繰り返しに、女の息は乱れはじめ、そして一言「いやっ、」と、かすれた声で言うなり、きつく膣を収縮させ、がっくりと俺に崩れ落ちてきた。後手に縛った縄を解いてやっても女はうつ伏せのままだった。

 街を颯爽と歩いていた時の服を着たまま、女は泣き、そして「口惜しい」と言った。俺はその言葉を聞きながら、その女の部屋をあとにした。

 もっとハードに、残酷に女を責めるつもりだったのだが、決して大物になれない俺の中途半端さがもろに出てしまったようだ。だが、あの女らしくない、可愛らしい生身の女としての声を聞けただけでも俺は満足している。

 もうあれほどの女にめぐり逢う事はないと思う。住所を変える女のあとを、追うつもりは俺にはない。



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