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★友人から借金のお願いされた話

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2017/06/05(月)
 同期入社の美希から、昼休みに呼び出された。第三会議室、二人きり。美希はとうとつに「お願い。お金貸して」と私を拝んできた。聞けば、数日前、出会い頭に車をぶつけてしまい、相手の男から55万円の修理費見積もりを突き出されたそうだ。

 美希とは知らぬ仲ではない。入社7年。同期同士の仲良しグループから始まって、二人で飲みにいったこともある。正直、好きになりかけたこともある。だが、彼女は別の男を選び、私たちは疎遠になっていた。

* 1年ほど前に、その男と別れたという噂も聞いたが、再び傷つくのが嫌で私は距離を保っていた。そして、いきなりの借金の申し出。金はある。あるが貸していいものか。正直迷った。

「本当、頼める人がいないの。30万お願い」。潤んだ目が切実さを醸し出す。頼ってもらえるという優位性が心をくすぐる。もし、これが縁でまた美希との距離が近くなるとしたら?いやいやと、そんな邪念はおいて私は自分に嘘をついた。

「困っている人を助けるんだ」。そう。偽りの大義名分に負けた。「ありがとう。本当にありがとう」美希は私の手を握って、感謝の言葉を繰り返した。私たちは連れだって会議室を後にし、近くのコンビニへ行った。

 私が引き出した30万円を封筒ごと渡すと、美希はそそくさとそれをハンドバッグに納め、そして、サッと私の腕に自分の腕を絡めてきた。「おい。会社の連中に見られるぞ」「いいじゃん。別に。今フリーでしょ?私もそうだから」

 期待してはいけない予感を覚えながらも、心は躍った。次の日から社内で美希の姿を目で追うようになっていた。向こうも目が合えば、ウインクで返してきた。「○○となんかあった?」噂好きで耳の早い同僚たちは、私に美希との関係を聴取した。

「何もないよ」答えつつ、まるで中高生の頃のような、甘酸っぱい秘密の関係に酔った。1週間ほどして、美希とファミレスでチープな夕食を取った。会話は楽しかったが、彼女の口から借金についてや、返済についての言及はなかった。

 意図的に避けている気がした。こちらも金のことを細かくいうつもりは毛頭ない。美希が本気なら100年ローンだって構わない。だが、全く消し飛ばすというのはどうか。人としてどうか。ファミレスを出るころには私は無口になった。美希は路上でいきなりキスしてきた。

「これから、ウチにくるかにゃ?」ビールで頬を赤くした美希が、猫を真似て頭の上に置いた両手で手招きしてきた。可愛らしい仕草が男心を妖しく刺激する。ついていくな、という自分と、いいから喰ってしまえ、という自分。どっちも本物だった。

 私は答えないまま、駅まで恋人同士のように歩き、電車に乗った。迷い続けて、とうとう美希のマンション前。オートロックが解除されてエレベーターに乗る。再びキス。美希の舌が入ってくる。なるようになれ。やけくそになった。

 部屋に入ると、美希は直球を投げてきた。「セックス、だよね」。バスルームが案内され、私がシャワーを浴びていると、美希が入ってきた。美希はとてもバランスのとれた綺麗な体をしていた。心の逡巡とは裏腹に、美希の細い指に絡め取られたペニスはみるみる固くなった。

 体を洗い終えると、ペニスは美希にくわえ込まれた。乳房には手が導かれ、脚と脚が複雑に絡み合った。バスルームの床にしゃがみ込んだ美希は、ペニスを驚くほど喉奥深くまで招き入れた。

 美希は頭を前後に動かしてくれるようせがみ、私は遠慮無く美希の細い喉を突いた。優位、支配、嗜虐。あらゆる欲情と、美希の喉が生み出す心地よさに私はすぐに射精した。

 噎せ返る美希は、口の端を拭いながら、笑った。「ベッドいこ?」ベッドの上は少し乱れていた。枕や毛布が朝起きたままぐしゃぐしゃになっている。「ごめん。ちょっと待ってて」。美希はたったままベッドに手を付き、乱れを直す。

 私の目の前で美希の丸い尻が左右に揺れた。「なあ、どういうつもりなんだ?」私は思い切って尋ねた。一線を踏み越えてしまう前にどうしても確認しておきたかった。

「なにが?」「借金をきっかけに付き合うってのか?」「別にいいじゃん」「金の話避けてるだろ?」「えー、そんなことないよ。ちゃんと返すよ」「どうかな。だいたい事故って本当なのか? 修理の見積見せろよ」

 質問を続けていくと、美希は突然苛立ったように舌打ちをして、ベッドに倒れ込んだ。「あー、もう面倒くさいなー。ほら」美希はうつぶせのまま、自ら尻を左右に拡げた。真っ赤なラビアがめくれ、ヴァギナがひくひくと収縮していた。

「これでいいでしょ。30万分、好きにしていいよ」美希の本性だった。やはり、はなから金を返す気はなかった。枕営業ならぬ枕借金だ。金をもらい、思わせぶりな態度で恋人を演じ、最後は体で帳消しにする。

「それじゃ詐欺だろ」。私はため息をついた。怒っていた。哀れんでもいた。そして、なにより、こんな女に「ちょろいヤツ」と狙いをつけられた脇の甘い自分が情けなく思った。

「いいじゃん。こんな美人のおま○こ、自由にできんだよ。ほら、こっちだって、できるんだから、ね?」美希はアナルも拡げてみせた。使い込まれているんだろうが、色はずいぶんと綺麗だった。

「いらないよ」私は心の底から吐いた。美希の髪をつかみ、ベッドから引きずり下ろした。「いたたッ、なにするの?!」「30万円分、楽しませてもらう」私は素っ裸の美希をネクタイで後ろ手に縛ると、玄関から連れだし、エレベーターに乗せた。

「ちょっとあんた!ば、ばっかじゃないの?服着させてよ」美希は焦りまくっていた。身をよじって、胸や股間を隠そうとする。「ほら」私は、エントランスホールのドアの取っ手にネクタイの結び目を引っ掛けた。

 これで美希独りではどうすることもできない。「や、やめてよ。解いてよ。人がきちゃうよ」泣きそうな声で訴える美希。ホールの照明がその裸を煌々と照らしていた。「いいじゃないか。男を手玉に取る美女の裸体だ。せいぜいみんなにみてもらえよ」私は、火災報知器のボタンを思いっきり押した。

「ちょ、ちょっと!!マジ!!信じられない!!」マンション中に非常ベルがけたたましく鳴り響く。私は美希に罵声を浴びせられながら、マンションを後にした。

 あれから2週間。体調不良を理由に会社を休んでいた美希が辞表を出したそうだ。聞けば、マンションも引き払い、実家に帰るらしい。自分もこれからは、バカな手に引っ掛からないよう注意しなきゃと気を引き締めつつ、故郷にかえった美希がどうか心を入れかえて、真っ当に生きてくれるようにと願う。    


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