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2016-03-07 (Mon)

44歳パート主婦の秘密・・3/3

 忙しい時には1時間程度、時間があるときには5~6時間、二人で甘いひと時過ごしました。安藤君はいつも優しく愛してくれました。セックスも、どちらかと言えば私本意のものでしたが、そんな安藤君がとても乱暴に貪欲になるときがありました。

 それは夫が帰ってきた週開けの月曜日です。当時は2ヶ月に1度程度、夫が帰ってきて週末を過ごしたのですが、その翌日は必ず安藤君から会おうと連絡があり、ホテルに行くと言葉遣いも態度もいつもの優しい安藤君とは違って、とても荒っぽく、また、とても執拗でした。


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 普段なら週に一度の逢瀬もその週だけは毎日のように呼び出されては激しく抱かれました。恐らく嫉妬のようなものなのでしょうが、会うと決まって夫と過ごした週末のことを聞き、私の答えを聞いては異様に激しく私の体を責めました。

 私も私で、本当は夫としてない時でも「すごく良かった」とか「こんな風にされて狂いそうになった」などと、安藤君の嫉妬心を煽るようなことを言って激しくされるのを楽しみました。

 こんなことを半年ほど続けた頃でした。安藤君と愛し合った日の夜、息子とお風呂に入っているときに胸の脇辺りに異変を感じました。そして直感的に「もしかして妊娠したのでは?」と思いました。翌日になると乳腺が張り始めたので、直感が確信に変わりました。なんとかしなければなりません。

 私は夫に電話して「淋しくて死にそうだから今週末に帰ってきて欲しい、帰ってこれないならば私が行く」と言いました。夫は私の願いを聞いて週末に帰って来ました。その夜は私から激しく求めて、夫に私の中で射精させました。

 私の態度に最初のうちは戸惑っていた夫も久しぶりの夫婦の営みを楽しんだようで、珍しく金曜土曜の二晩とも私を抱いて帰りました。それはまるで結婚する前、二人が付き合い始めた頃のように私を愛してくれました。その時の夫の態度に、私は初めて安藤君とのことを罪に感じて自分を責めました。

 でももう遅い、私は安藤君の子どもを宿してしまったんです。2週間ほどほど待って、私は夫に電話をかけました。そして「生理が来ないのと、なんとなく体の様子がおかしいので市販用の妊娠検査薬を買って調べたら陽性だった」と伝えました。夫はかなり驚いたようですが、それでも二人目の子どもができたと大喜びしました。

 私は罪の意識に苛まれました。一番いけない嘘を夫に対して吐いてしまったことと、いくら原因が夫にあったにせよ安藤君と不倫をしに妊娠してしまったこと。それに、安藤君に会うための時間を作るために幼い息子や母、そして病気の父まで騙していたこと、周りにいる大切な家族を騙し続けて不貞を重ね続けたことに対して狂ってしまうほどの罪を感じました。

 でも、一旦授かった命を始末することなど私にはできませんでした。私が死ぬまで黙っていれば誰も傷つかない、そう信じて生むしかないと思いました。もちろん安藤君にも正直に話しました。安藤君もショックを受けたみたいでしたが、自分の責任だから逃げないと言ってくれました。

 但しそれから数年間、安藤君は私との不倫関係を断ちました。そうして10か月後、下の息子を無事出産しました。幸いと言っては罰が当たりそうですが、夫と安藤君は同じ血液型、顔だちもどことなく似た感じだということです。

 出産後、安藤君は関西へ転勤し私も夫と二人の息子の4人で東京で生活することになり、二人が会うことはなくなりました。そんな生活が5年ほど続きました。夫は東京で昇進し、人事異動も横浜の事業所へ移っただけなので引っ越すこともなく生活を続けていました。

 もう仙台でのことを忘れかけた頃、安藤君が都内にある事業所へ移動して来ました。安藤君も関西で結婚し、子供もできて家族で東京に引っ越してきました。私はその話を夫から聞いたのですが、その時はまた会いたいなどとは全然思いませんでした。むしろ会うのが怖いと思ったほどです。

 ところが、その話を聞いて間もなく、夫が安藤君と家族を我家に招待してしまったんです。何も知らない夫ですから、可愛がっていた安藤君がまた身近なところに来たのが嬉くて呼んだのだと思いますが、私は激しく動揺しました。

 夫に罪がない事は解りきっているのに、とても腹立たしくも思いました。でも、来ると決まってしまったのだから何とかその日をやり過ごすしかない、それに安藤君だって奥さんも子供もいるんだから、もう昔のことを忘れているだろうと自分に言い聞かせました。

 そしてその日がとうとう来ました。私は前の夜から気になって眠れませんでした。お昼少し前に安藤君が奥さんと子供を連れてきました。あの日以来に見る安藤君でしたが、とても幸せそうな感じだったので安心して接しました。

 安藤君は夫とビールを飲みながら楽しそうに話をし、私と子供たちは安藤君の奥さんと子供と遊んだりして過ごしました。夕方、少し早目の夕食をがやがやと騒ぎながら食べた後、安藤君たちは帰りましたが、帰り際に私の目をじっと見つめて会釈して帰った安藤君の眼が瞼に焼き付いてしまいました。

 それから何日か経った日の昼間、一本の電話がありました。誰だろうと思い電話に出た瞬間に心臓が止まりそうになりました。電話の主が安藤君だったからです。二人で会って話がしたい、自分はいつでも時間を作れるから会ってくれないかと言う電話でした。

 会ってしまえば、その先どうなるかわからないし、もし何か起こっても私はそれを拒む自信がない。私は何とか誤魔化して会わないようにしようと話をはぐらかしましたが、安藤君の「僕の息子も元気そうで安心しましたよ」と言う一言で、昔の私に引きずり戻されてしまいました。

 その翌々日、子供たちを保育園に送って行った後、私はパートを休んで安藤君に会いに行きました。安藤君は会社の営業車に乗って現れ、私に乗るように言いました。ファミレスでお茶を飲んだ後、結局車ごと入れるホテルに入られてしまいました。

 もちろん拒みました。でも強引に抱きしめられて唇を奪われてしまうと、もうそれ以上拒むことはできませんでした。安藤君は会えなかった数年分を取り戻そうてしているかのように、私の体を求めてきました。

 私もそうされているうちに、仙台で逢瀬を重ねていた頃に戻ったかのように安藤君を求め、淫らで熱い時間を過ごしてしまいました。お互いの体を散々愛撫し合った後、安藤君の分身に貫かれて歓喜の声を上げる姿がベッドの真上に張られた鏡に写し出されました。

 この日は午前中から夕方まで5時間ほど、私たちは淫らの限りを尽くすようなセックスに耽ってしまいました。安藤君とのセックスは麻薬と同じです。一度やめても再び味わってしまうと、その快感から抜け出せなくなりました。

 仙台にいた時のような頻度では会えませんが、月に1~2度は会ってセックスするようになりました。この頃になると、夫と話し合ってピルを服用するようになっていたので妊娠の心配はありませでしたから、安藤君の射精を思い切り感じることができました。

 そのままずるずると関係を続けたままいま現在に至っています。夫とは週に1~2回、安藤君とは月に1回。私も44になり、それなりに老けてきましたし自分自身の容姿に自信はないです。でも、いまだにそんな私を安藤君は昔と変わらず情熱的に抱いてくれます。

 多分都合の良い女なのかもしれません。でも、私自身がそれを楽しみにしているのだから、それでも良いかなと思っています。

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最終更新日 : 2018-07-07